地震直後の基礎のひび割れは地震保険が適用されるのはご存じでしょうか?

こんにちは!街の基礎やさん尼崎店です!

今回は地震で発生した基礎のひび割れ(クラック)での補修で地震保険は適用されるのか?
とのご質問があり、地震保険や火災保険についてお伝えいたします。

地震保険や火災保険は必ず審査に通り、保険金が支払われるという確約は出来ませんが、下りてきたらうれしいものです。
しかし、悪徳業者の中では、必ず下りてくる、満額下りてくるなどを謳って契約させるケースもありますのでご注意ください。

それではまず地震保険について解説お伝えしていきます。

地震大国日本での地震

私たちの住んでいる国、日本はとても地震が多い国としてもすごく有名です。

大型の地震も数年、十数年の間に震度6以上の地震が発生しております。

記憶に新しい地震で今年、令和4年3月16日福島県沖の震度強の大型地震です。
住家全壊 204 棟住家半壊 4,085 棟住家一部破損 45,335棟 現在の環境での損害がここまで出ているのです。

平成30年6月18日には大阪府北部 震度6弱の地震を経験しましたよね。
住家全壊 21棟 住家半壊 483棟 住家一部破損 61,266棟。

熊本地震や阪神淡路大震災などの地震が思い浮かべることが多いのですが、実際は毎年震度4以上震度6までの観測があります。

地震での被害地震保険
熊本地震のでの被害の様子

国土交通省 気象庁の地震観測一覧

気象庁のページでは、地震の観測、家の損害に対する詳細が詳しく書いてあります。
今年に入ってからもかなりの地震が発生しております。気になれば一度見てみてください。

地震での住宅一部破損の件数の注目

実際の件数の詳細が気象庁の調べによって件数が出ていますが、倒壊や半壊の件数はあっているとは思いますが、
一つ考えてほしいのが、住宅の一部破損についてです。

気象庁の詳細を見て頂いても年にかなりの震度5以上の地震が発生しています。
これがご自宅の築年数なども考えて地震の記憶がなくても、数回、数十回と地震の影響を受けるという事です。
自分の住んでいる地域は大丈夫だろうなど思うかもしれません。

しかし万が一受けてしまったら覚えておいた方がいいことがあります。
倒壊や半壊の被害の多さもそうですが、注目していただきたいのが住宅の一部破損です。

一部破損の件数は非常に多いと感じると思いますが、私たちは実際はもっと多いと思っております。
それでは住宅の一部破損
について解説していきますね。

リフォーム前のボロボロの家のイラスト

地震の影響 住宅の一部破損とは?

皆様の住宅の一部破損とは、どのような破損だと考えますか?

この私もこの業界に入ってくるまでは、多くの皆様と同じで、屋根が落下したや倒壊、半壊が地震保険の対象だと思っていました。
しかし屋根が落下、配管の亀裂などが一部破損だとすると、大きな地震が来た時しか対象でない?と思いますよね?

実は地震保険には、軸組(柱や梁といった構造)、住宅基礎の破損、屋根、外壁と対象があり、
破損状況で支払われる保険金が変わってきます。

また、平屋、2階建て、3階建てと破損状況の割合の変動があります。
基礎の破損も含まれるのです。しかしどのような基礎の破損が含まれるのでしょうか?

基礎コンクリートのひび割れ 破損

基礎の破損では、ひび割れ(クラック)の箇所を1箇所で1m換算します。
平屋で5~11%の破損、2階建てで4~11%の破損、3階建てで5~12%の破損と計算します。
基礎の部分は損傷布コンクリート÷外周布コンクリート長さでの計算をします。
その計算が5%超えないと、保険金が支払われないのです。

こう聞けば、なかなか保険金もらえないんじゃないか?大きな地震が来た時とかは心配だけどという声が聞きます。
少しでも自費負担を減らしたい、少しでも保険金が欲しいと思うものです。

2階建木造の家があったとします。基礎の外周布コンクリート長さが例えば一般的な7m×8mの1階床面積が56㎡とします。

7×2+8×2=30mもしひびが4箇所なら4mとなるので4m÷30m=0.13 なので13%。クリアですよね。
もしひびが2箇所なら2mとなるので2m÷30m=0.066…なので6.6%です。

この基礎のひび割れも実際はどのようなひび割れがあれば、対象なのか?
ですよね?例えば幅が短すぎるなど様々な憶測ができると思います。

また地震発生後、10日以内に破損を見つけ、3年以内に保険請求する必要がある為、早い対応が必要です。
覚えておいてください。火災保険も同様保険請求は災害発生後2年が目安です。


それでは基礎のひび割れの危険度を解説しながらご説明いたします。

ひび割れが発生する理由


・施工不備 お住いを建てた際にコンクリートの配分の不具合や鉄筋(無筋基礎)を入れないでよかった時代など。
・地盤沈下 お住いを建てている土地の地盤が弱い場合、傾きでの破損。
・地震   大型地震などの影響でひび割れ

住宅のコンクリートのひび割れ(クラック)

街の基礎やさん 構造劣化

コンクリートの表面にひび割れが入るとひび割れ幅0.3㎜を超えると、水が浸透しやすくなり
0.5㎜を超えると、内部の鉄筋まで水(雨水)が浸透しサビさせてしまいます。

基本的には基礎コンクリートは、縦方向にひび割れが発症するケースが多く、上記にも書いた通り、
0.3㎜、0.5㎜と基礎コンクリートのひび割れでの症状での危険度が変わってます。

基礎のひび割れの種類

・ヘアークラック
幅0.3㎜以下、深さ0.4㎜以下の髪の毛のようなひび割れ(クラック)のことを指します。
細いひび割れで、補修や補強についてはあまり急がなくてもいいひび割れとも言えますが、
このヘアークラックを放置していると、幅や深さは年々広がっていきますので、しっかり調べ調査してもらう必要はあります。

・構造クラック
幅0.3㎜以上、深さ0.4㎜以上のひび割れ(クラック)のことを指します。
ヘアークラックとは違い幅、深さがあるひび割れは内部の鉄筋まで到達している恐れもあり基礎補強が必要になります。
また構造クラックを放置していると上記の爆裂現象を引き起こし、基礎が剥離してしまう原因にもなります。

基礎のひび割れ部分には、地盤の弱さや地震の影響を受けています。
ひび割れた箇所にお住いの荷重がかかり、ひび割れは引っ張られます。コンクリートは横に引っ張られる力にはかなり弱いのです。

コンクリートの引張強度とは?

図の通り、上からの圧縮(お住いの荷重)については
コンクリートは強く、荷重を地盤に伝える役割を持っています。
しかしその一方、横へ引っ張られる力には弱く、
ひび割れた箇所へ働く力は、横へ横へ引っ張られ、
ひび割れの幅の拡張や建物のズレに繋がります。

コンクリートの引張強度

基礎のひび割れでの重要な破損、注意点や症状の解説

基礎のひび割れで、ヘアークラックは急がないと言いましたが、一か所に無数に発生している。
ヘアークラックの発生個所が多い場合や基礎コンクリートに横割れがある場合は、土地や基礎自体に何らかの不具合が発生しています。

ヘアークラックが多い場合は土地の地盤沈下や、建設時の施工不良が考えられます。
※地盤沈下の場合、勝手口や犬走り部分の亀裂や分離、室内では建具の開閉時の不具合や建物のズレによる傾きなど。

布基礎の経年劣化が起こす問題

日本住宅の基礎は、布基礎(ぬのきそ)、ベタ基礎の2種類存在します。
ベタ基礎が作成された理由として、耐久性の問題、湿気問題などの改善の為作成されました。
1981年よりも前の基礎には鉄筋が入っていない、無筋基礎がありましたし、布基礎では地盤の湿気で構造(柱や木材)の腐食が危惧されました。
現在のベタ基礎は、床の下全体のコンクリートで支え、負荷を分散させております。

布基礎

どちらの基礎も建物の荷重を支えるのは同じです。
点で支えるか、面で支えるかの違いです。地の湿気などの影響で土台木や床材、構造物の腐食、害虫の被害などの影響を受けやすいのは布基礎ですが、
しっかりと湿気対策や基礎のメンテナンス、耐震補強を駆使すると防止は可能です。

基礎工事の種類と各費用の例

鉄筋コンクリート造基礎の抱き合わせ(増し基礎)

1階の床を全て解体し、内部の鉄筋の仕込みやコンクリートの打設を行う工事を
一般財団法人日本建築防災協会が推奨している鉄筋コンクリート造基礎の抱き合わせと言います。
この方法は既存の基礎に新しいコンクリート基礎を抱き合わせる(厚みと鉄筋の増す方法)になります。

既存の基礎にケミカルアンカーを打ち込み既存基礎の隣に新たな鉄筋基礎を造ります。
ミキサー車が必要になる為、充分なロケーションかどうかで費用が変動します。
※約100万~200万強となります。お住いの規模で変動します。

増し基礎

布基礎から現在の新築の基礎(ベタ基礎)補強

現在の無筋基礎(1981年よりも昔)の基礎には鉄筋が入っておらず強度が低い、布基礎と呼ばれる基礎には床の下の底面(土壌)がそのままの為、地の湿気や漏水や結露などの影響で湿気がこもりやすく、基礎の劣化が現在の耐用年数よりも20年短い約30年~40年言われています。

 布基礎の底面と既存の基礎部分を一体化させる工事をベタ基礎補強工事と言います。主に、1階の改装工事となりますので、規模にもよりますが約1か月間は工事の期間になりますし、費用に関しても約200万~500万以上は掛かってきます。※住宅の規模にもよります。

ベタ基礎工事

住宅の建て替えやスケルトン工事/新築そっくりさん等の工事

お住まいの構造(骨組み)を残して建て替える工法、スケルトン工法ではお住まいの構造は残し建て替える為間取り、内装ともに変わりますが、その分、工期や費用面でもかなりの高額になってしまいます。建て替えの場合、使用する部材や規模にもよりますが、約1000万~と費用が掛かります。

※増し基礎の場合は1階での生活が出来なくなり、建て替えは工事期間は引っ越しが必要です

このどちらの工法は基礎自体を新しくし強度を新築当時の物にします。その為中古で購入した際や、お住まいを存続する際などは施工が必要になります。

ベタ基礎補強工事

基礎工事の皆様の率直な意見や気にしていることとは?

様々な基礎の工事がありますが、建て替えではかなりの費用が必要で増し基礎やベタ基礎工事では、
基礎工事費用と、床材の張替工事などの費用がその他に掛かってきます。

またミキサー車が通行や止めれない住宅街での施工は不可な場合や、移動を含んだ費用が掛かったり様々です。
基礎の劣化を気にされているが、費用面に不安がある方や、道路が狭い。
自分たちの世代で住むだけな為費用をかけたくない、基礎部分は普段見えないため施工が不安など様々な声を頂きます。

そんな中、コンクリート補強で施工していたアラミド繊維と補強樹脂のハイブリッド工法のご紹介です。

ベタ基礎補強工事

アラミドシート基礎補強工事(ハイブリット工法タックダイン施工)

既存の基礎の劣化が発生している基礎コンクリートに対して、アラミド繊維とエポキシ樹脂を混ぜ合わせ補強する、比較的新しい補強工法です。この工法は、もともと公共施設や高速道路、トンネルなどのコンクリート構造物の補強で、現在は専門の職人さんたちがコンクリートミキサー車の搬入出来ないお住まいや、その他基礎工事のような費用が出せない、室内の工事もしたいなど、基礎の経年劣化は怖いけど、工事しないとなと思われる方に重宝されています。

基礎補強工事ハイブリッド工法は、床を解体せず床下からの施工が可能な為費用は約40万~100万とその他基礎工事よりも比較的安価な工事になります。

トンネル施工

街の基礎やさんは徹底的に調査(ホームドック)を実施

街の基礎やさん ホームドック

街の基礎やさんでは、劣化箇所の調査をしっかりと行います。
通常のリフォーム提案では、施工箇所の商材の提案がメインになってきますが、
弊社では、劣化箇所がそのままならリフォーム箇所の将来性も考え、最善のリフォーム、補修の提案をさせて頂きます。

お気軽にご相談、お問い合わせください!

皆様のお住まいの調査、外壁や屋根の調査はもうお済でしょうか?

お住いの点検、メンテナンスはもうお済でしょうか??

いつも住んでいる家、実は私達人間と同じなのです。

人間や車は定期的に、健康診断や車検などで点検、メンテナンスを行っています。

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