令和5年7月23日築年数25年の基礎に破損があり現場調査を行いました
こんにちは!街の基礎やさんです!
今回は尼崎市寺町で基礎の破損による現場調査依頼を頂きました。
基礎のひび割れを発見し、調べていたらホームページを発見しお問合せしました。
お見積りしていただいてもいいでしょうか?
住宅基礎のひび割れですね。
お住いの劣化状況を把握し最善な工事のご提案をさせて頂きます。
また工事の施工方法なども詳しくわかりやすくお伝えいたしますので、ご安心ください。
住宅基礎コンクリートの劣化原因と影響について
基礎調査の様子
お住まいのキッチンや脱衣場の床下収納庫(点検口)から床の下へアクセス調査していきます。
床下収納庫は、床下のライフライン(水道、電気、ガス)のメンテナンスや補修を行う際に必要です。
また点検口は建築法で義務化されていますが、不要とみなし無くしているお住まいも多いですが、補修が不可能になったり、
点検口が無い為、大掛かりな工事になったりしますので、ご注意ください。
基礎の劣化状態
内基礎の構造クラック(ひび割れ)が発見されました。基礎クラックには2種類存在します。
・ヘアークラック
ひび割れ幅0.5㎜以下のクラックがヘアークラックと言い、髪の毛の様に細いという意味ですが、
ヘアークラックの場合、内部までの被害は進行しておらず、水の浸透などしない為、補修は必要だが焦る必要はありません。
・構造クラック
ひび割れ幅0.5㎜以上のひび割れを構造クラックと言います。構造クラックは内部の鉄筋まで水分が浸透する事のできる幅で、
早めの補修が必要になります。また補修方法としては、コンクリート用のエポキシ樹脂を使用するかコンクリート補強が必要です
住宅基礎の重要性とは?
住宅基礎は上記にも書いてある通り、改良さててきました。
1981年よりも以前の住宅では、お寺等の基礎(枕基礎)と呼ばれる基礎から、基礎に鉄筋が入っていない無筋基礎。
※無筋基礎は耐震性が約5~6程の地震で倒壊しない造りとなっており、震度5で倒壊はしないものの破損や半壊までする。
鉄筋が入った布基礎、コンクリートの成分の配分表の作成や基礎の幅の規定され、布基礎の地面の湿気等の影響で現在のベタ基礎が出来ました。
基礎の耐用年数
・住宅基礎の耐用年数は約30年~60年といわれており、基礎の鉄筋(鉄)とコンクリートの耐用年数を表しています。
住宅で使用されるコンクリートは半永久的に持つ素材ですが、コンクリートの成分にふくまれる、セメント成分(アルカリ性)が雨水や排気ガスといった(酸性)を吸って吐いてを繰り返し、コンクリートが中性化を起こし、セメント成分が抜け、コンクリート表面に出てくる現象を白華現象といいます。コンクリートの成分が抜け出し弱っていきます、クラック(ひび割れ)が生じ、またコンクリート内の鉄筋がクラック(ひび割れ)の箇所、こんくりーとが雨水を吸い込んでいる為、雨水が侵入し鉄筋を錆びさせる事で鉄筋は強度が下がります。
基礎とは?
基礎は、建物の最下部にあり、上物の荷重を地盤に伝える構造になります。
また建物の安全に支えるために、非常に重要な箇所になります。
基礎は、布基礎(連続フーチング基礎)とベタ基礎となります。
住宅基礎コンクリートの劣化 セルフチェック項目とは?
ひび割れは0.3㎜以上、基礎が剝がれている、基礎を触ると白い粉が手に付く
どれか一つでも当てはまる場合は早めに補修工事が必要です。
なぜ基礎コンクリートは経年劣化を引き起こすのか?
基礎コンクリートだけではなく、コンクリート自体経年劣化します。
コンクリート塀や駐車場などのコンクリートでこういうのは見たことないですか?
コンクリートが変色し黒くなっている光景は見たことがあると思います。
コンクリートの黒ずみは雨水の浸透で引き起るのですが、コンクリートには防水性がありません。
雨水を吸収し、乾燥を繰り返すとコンクリートの成分のカルシウムが抜け脆くなっている状態で表面を触るとざらざらしており、手に粉が付着します。
※この現象が白華現象と言います。
コンクリートが脆くなることでひび割れも発症しやすくなりますし、基礎コンクリートの場合は住宅を支える大切な構造物になります。
基礎コンクリートの経年劣化が進むとこんな事が引き起ります。
基礎コンクリートの劣化を放置するとこんな事が起きる!
基礎コンクリートの劣化は地震等の自然災害の被害を受けやすくなるほか、元々ひび割れが地震の影響で発生し、雨水が内部に侵入している。
地盤の湿気がすごい立地や設備の漏水でも基礎コンクリートは劣化していきます。
脆くなった基礎コンクリートは住宅の荷重を支えきれなくなり倒壊のリスクが高まります。
基礎コンクリートの工事とは? 種類はあるの?
基礎工事とは、基礎を新しくする方法で
・建て替え時(基礎の新設) ・増し基礎(布基礎からベタ基礎の様にコンクリートを増す)
方法が基礎も新しくなり強度も新築と同様の強度になります。
しかし、基礎の工事はどちらも高額、長い工期で大掛かりな工事になります。
基礎の劣化は心配だし、地震は怖いですが工事を断念している人も居てると思います。
基礎コンクリート補強工事とは?
鉄筋コンクリート造基礎の抱き合わせ(増し基礎)
1階の床を全て解体し、内部の鉄筋の仕込みやコンクリートの打設を行う工事を一般財団法人日本建築防災協会が推奨している鉄筋コンクリート造基礎の
抱き合わせと言います。この方法は既存の基礎に新しいコンクリート基礎を抱き合わせる(厚みと鉄筋の増す方法)になります。
既存の基礎にケミカルアンカーを打ち込み既存基礎の隣に新たな鉄筋基礎を造ります。
ミキサー車が必要になる為、充分なロケーションかどうかで費用が変動します。※約100万~200万強となります。
布基礎から現在の新築の基礎(ベタ基礎)補強
現在の無筋基礎(1981年よりも昔)の基礎には鉄筋が入っておらず強度が低い、布基礎と呼ばれる基礎には床の下の底面(土壌)がそのままの為、地の湿気や漏水や結露などの影響で湿気がこもりやすく、基礎の劣化が現在の耐用年数よりも20年短い約30年~40年言われています。
布基礎の底面と既存の基礎部分を一体化させる工事をベタ基礎補強工事と言います。主に、1階の改装工事となりますので、規模にもよりますが約1か月間は工事の期間になりますし、費用に関しても約200万~500万以上は掛かってきます。※住宅の規模にもよります。
住宅の建て替えやスケルトン工事/新築そっくりさん等の工事
お住まいの構造(骨組み)を残して建て替える工法、スケルトン工法ではお住まいの構造は残し建て替える為間取り、内装ともに変わりますが、その分、工期や費用面でもかなりの高額になってしまいます。建て替えの場合、使用する部材や規模にもよりますが、約1000万~と費用が掛かります。※増し基礎の場合は1階での生活が出来なくなり、建て替えは工事期間は引っ越しが必要です
このどちらの工法は基礎自体を新しくし強度を新築当時の物にします。その為中古で購入した際や、お住まいを存続する際などは施工が必要になります。
アラミドシート基礎補強工事(ハイブリット工法タックダイン施工)
既存の基礎の劣化が発生している基礎コンクリートに対して、アラミド繊維とエポキシ樹脂を混ぜ合わせ補強する、比較的新しい補強工法です。この工法は、もともと公共施設や高速道路、トンネルなどのコンクリート構造物の補強で、現在は専門の職人さんたちがコンクリートミキサー車の搬入出来ないお住まいや、その他基礎工事のような費用が出せない、室内の工事もしたいなど、基礎の経年劣化は怖いけど、工事しないとなと思われる方に重宝されています。
基礎補強工事ハイブリッド工法は、床を解体せず床下からの施工が可能な為費用は約40万~100万とその他基礎工事よりも比較的安価な工事になります。
基礎の劣化原因や補強工事についてより詳しく知りたい方
基礎のひび割れの原因や住宅基礎の歴史の詳細を知り、基礎の補修補強方法について詳しく書いてありますので一
皆様のお住まいの調査、外壁や屋根の調査はもうお済でしょうか?
お住いの点検、メンテナンスはもうお済でしょうか??
いつも住んでいる家、実は私達人間と同じなのです。
人間や車は定期的に、健康診断や車検などで点検、メンテナンスを行っています。
また病気の早期発見で手術ではなく、薬で直るケースも!!
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