令和5年7月20日住宅基礎の劣化で床下地が劣化のお問い合わせ

こんにちは!街の基礎やさんです!
今回は尼崎市塚口で住宅基礎の劣化調査のご依頼で現場にやってきました。

基礎のひび割れがあり気になっているのですが、築年数も30年も超えているので、
住宅診断もしていただけると見まして、お問合せをしました。
一度見てもらうことは、可能でしょうか?

お問合せありがとうございます。
基礎部分のひび割れがあるとかなり心配だと思います。
築年数30年超えていらっしゃるということなので、
様々な箇所も劣化が進んでいると思われますので、ご一緒に調査いたします。


なぜ基礎の劣化で床の下地材まで劣化するのか?

木部の腐食

現場調査で床のきしみ箇所を調査しました。木部の腐食がありました。
木部の色の変化はわかりますでしょうか?現場の地盤の湿気がすごく木部へのダメージが多く、劣化を促進させていました。

その他の劣化症状とは?

木部の腐食箇所

床材を支える木材が、劣化により朽ち始めています。
よくある事例が、このような状態でも床の張り替えでリフォームを検討されている場合など
工務店などに伝えてもリフォーム箇所の表面だけ、採寸だけしてお見積りを出すところが多いのです。
そうなると数年で同じ症状になり、再度リフォームや補修をする原因になります。

木部の腐食の詳細

基本的には、床の下の状態(劣化状況)を確認せずに、施工する業者も多いのも事実です。
また地盤の湿気の対策をしないと、構造物に影響を与えるほかシロアリの繁殖にもつながります。

自宅の基礎の種類については皆様ご存じでしょうか?
現在でも、デッキウッドやプレハブに使用されている基礎ブロックやブロックなど様々ありますが、
現在の新築でもベタ基礎、布基礎と呼ばれる基礎の種類が存在します。

基礎コンクリートの種類と重要性と注意点

ベタ基礎の簡単な解説

ベタ基礎は、基礎(床の下)全体の鉄筋コンクリートで住宅の加重を支え、地面に受け伝えております。
柱が抜けにくいように耐震金具を用いて柱のズレ防止をしております。
ベタ基礎の定期的なメンテナンスも怠らないようにすると、約50年~60年もの耐久性があります。

布基礎の簡単な解説

2000年よりも以前のお宅でよく使用されていた基礎が布基礎です。
1990年以前では、布基礎のお住いの割合が占めておりました。幾度の地震の影響で住宅の見直しがされ現在の建築法ができました。
地の湿気や、雨天の影響で基礎コンクリートや構造物の木材などへの影響で、傷んだ住宅に地震が降りかかると、
耐えいきれなくなるほか、この年代よりも以前の住宅では震度5から6では倒壊しない(破損はする恐れがある)という現状です。
きちんとしたメンテナンスを施すと劣化は防げます。布基礎の耐用年数が約30年~40年と言われております。


建築法の移り変わり

基礎の年数(築年数)が経つとどうなる?

基礎の年数(築年数)が経つとどうなっていくのかと質問を頂きました。
基礎コンクリートの耐用年数は1981年~2000年の布基礎で約30年から40年
2000年以降のベタ基礎で約50年から60年と言われております。

その原因については、基礎内部の地面の湿気の発生で、木材(構造物)が劣化及び、基礎に水分が吸収されることで、基礎自体の耐久性が低下しています。
また床の下での湿気の発生が原因でシロアリや害虫の繁殖に繋がります

コンクリートの性質上、防水効果は全くありませんので基礎の外側にはモルタル等で化粧面を作成し、水分の吸収を軽減させたり直射日光から守っています。

その為外側から確認していても、内部の劣化状況は把握できません。

基礎コンクリートの経年劣化の症状とは?

街の基礎やさん 構造劣化

基礎の経年劣化の症状の1つ、ひび割れ(クラック)の発生で、ひび割れの幅が0.3㎜以上の幅になっている場合は、早めの補修をオススメします。

先程基礎の内部には鉄筋が入って強度を高めていると言っていましたが、基礎の表面にひび割れ(クラック)の幅が0.3㎜を超えると雨水が侵入するには
必要最低限の幅になります。基礎内部に雨水が侵入すると鉄筋をサビさせます。

鉄筋がサビると鉄の性質上、膨張してしまい上記の写真の様に、
基礎内部から破壊され剝離していき、耐久性が低下していきます。

ベタ基礎の場合は地面からの湿気の影響も踏まえ、耐用年数が約30年~40年と言われる理由です。
ベタ基礎でもひび割れや水回りの漏水や結露が基礎の劣化を促進させていきます。

基礎の劣化現象

基礎の経年劣化を放置すると?

街の基礎やさん 住宅基礎

基礎のひび割れが発生すると、基礎強度不足やズレの発生での柱や土台木といった木材のつなぎ目のズレや外れが生じ、
地震等の大きな衝撃が加わった際、住宅は支えきれなくなり、倒壊する恐れが高くなります。

耐震金具が初期から取り付けていない住宅では、基礎と土台木、柱が抜けてしまいズレ落ちてしまう事も倒壊の理由です。
※写真の様に基礎と住宅部分がズレ落ち危険な状態に。

基礎補強工事ハイブリット工法とは?

基礎補強工事とは?

基礎補強工事の必要な住宅の特徴(劣化症状、現状)をお伝えいたします。

  1. 1981年以前に建てられた住宅(鉄筋が入っていない基礎)
  2. 布基礎の住宅(床下の土が見えている)
  3. クラック幅(ひび割れ)が0.3mm以上の基礎
  4. 鉄筋のサビで爆裂現象が発生
  5. 白華現象などの基礎の傷み
  6. 幹線道路や大型車が通る立地
  7. 田んぼの埋め立て地や湖の埋め立て地
  8. 近くに海、川などの水源の近くで湿気が多い立地
  9. 森林の近くで湿気が多い立地
  10. 針状結晶が発生しており、束石が崩れている

1981年5月以前に建てられた建築は耐震不足で補強が推奨されている。

詳しくは上記の画像をクリックし特設ページをご確認ください!

害虫や菌の繁殖をさせてしまう

害虫やカビ、菌は湿度の高い箇所を好む特性があります。
特に換気ができない、床の下で常時湿気がこもった状態になると、シロアリやカビの繁殖には最適な条件です。
最近では冷暖房効率化に伴い、気密性を優先する方も増えてきましたが、実は湿気が発生すると気密性が高いせいで湿気がこもりやすい環境に。
過去では、換気性や地盤からの湿気が影響で木材が腐るという利点から、ベタ基礎が作られましたが、
ベタ基礎だからと言って、完全に安心ていうわけではないのです。

白蟻被害の実態

湿気の影響はお住いに大きなダメージを与える

床の下の湿度が高い箇所、換気ができないなどの高環境で繁殖した、シロアリやカビは大きな影響を与えます。
床の下での繁殖の発見が遅れると、居住空間までも侵食していきます。
特に、押入などの床部分にカビの発生やにおいの発生や床材の老朽化の原因、壁材のカビの発生など。
その症状を改善しようとし、床材など張り替えたとしても数年で症状を繰り返すのです。

またカビなどの繁殖でダニの繁殖、カビの発生でアレルギーを発症する原因にもつながってきます。

カビの発生

水漏れや湿気の発生でお住いの寿命が短くなる

木造建築だけではなく、床材など木材に影響を与えるのが、木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)と呼ばれる菌が繁殖します。
木材腐朽菌が繁殖すると通常よりも速いスピードで木材の腐食が進行します。
通常の木材の含水率は13~20%ですが、湿気による含水率は25%を超えるとさらに木材腐朽菌が繁殖し、
腐食率が5%超えると、木材の強度は低下し、通常の強度よりも半分ほどになってしまいます。

木材の劣化だけではなく、コンクリートも上記で書いた通り水分の影響を受けるため、コンクリートの老朽化も早めます。
水分を吸収、乾燥を繰り返すとコンクリート材は内部の成分が表面に露出し強度も低下します。

湿度が60%以上になるとカビが生えやすくなり、80%を超えると活発に繁殖します。

そのため、冬以外の季節はカビが発生する可能性があるものの、4つの条件のうち1つでも予防することができれば、カビの発生を抑えられます。

ただし、床下は室内と違って掃除しにくいため、汚れや雑菌などを防ぐのは容易ではありません。

湿度を調整する方法が効率的といえるでしょう。

床下の湿気の対策方法とは?

住宅の基礎には換気口がある事はご存じでしょうか?

建築法では、壁の長さ5m以下毎に300平方メートル以上の換気口を設置することが義務づけされております。
※防湿措置

一 床の高さは、直下の地面からその床の上面まで45cm以上とすること。

二 外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに、面積300㎠以上の換気孔を設け、これにねずみ侵入を防ぐ設備をすること。

引用:建築基準法施行令 第22条(居室の床の高さ及び防湿方法)より

床下にある換気口とは、床下の湿気がこもらないようについている通気口(通風穴)です。空気が床下換気口からスムーズに出入りしないと、十分な効果を見込めません。

基礎部分に設けられている通気口まわりは、植木鉢など置かず綺麗にしておきましょう。

基礎換気口

テクノガード工法 床下除湿工事

テクノガード工法 床下除湿工事
テクノガード詳細

床の下の湿気が基礎の経年劣化を促進させて起きる影響とは?

街の基礎やさん 構造劣化

コンクリートの表面にひび割れが入るとひび割れ幅0.3㎜を超えると、水が浸透しやすくなり
0.5㎜を超えると、内部の鉄筋まで水(雨水)が浸透しサビさせてしまいます。

基本的には基礎コンクリートは、縦方向にひび割れが発症するケースが多く、上記にも書いた通り、
0.3㎜、0.5㎜と基礎コンクリートのひび割れでの症状での危険度が変わってます。

基礎のひび割れの種類

・ヘアークラック
幅0.3㎜以下、深さ0.4㎜以下の髪の毛のようなひび割れ(クラック)のことを指します。
細いひび割れで、補修や補強についてはあまり急がなくてもいいひび割れとも言えますが、
このヘアークラックを放置していると、幅や深さは年々広がっていきますので、しっかり調べ調査してもらう必要はあります。

・構造クラック
幅0.3㎜以上、深さ0.4㎜以上のひび割れ(クラック)のことを指します。
ヘアークラックとは違い幅、深さがあるひび割れは内部の鉄筋まで到達している恐れもあり基礎補強が必要になります。
また構造クラックを放置していると上記の爆裂現象を引き起こし、基礎が剥離してしまう原因にもなります。

基礎のひび割れ部分には、地盤の弱さや地震の影響を受けています。
ひび割れた箇所にお住いの荷重がかかり、ひび割れは引っ張られます。コンクリートは横に引っ張られる力にはかなり弱いのです。

コンクリートの引張強度とは?

図の通り、上からの圧縮(お住いの荷重)については
コンクリートは強く、荷重を地盤に伝える役割を持っています。
しかしその一方、横へ引っ張られる力には弱く、
ひび割れた箇所へ働く力は、横へ横へ引っ張られ、
ひび割れの幅の拡張や建物のズレに繋がります。

コンクリートの引張強度

基礎のひび割れでの重要な破損、注意点や症状の解説

基礎のひび割れで、ヘアークラックは急がないと言いましたが、一か所に無数に発生している。
ヘアークラックの発生個所が多い場合や基礎コンクリートに横割れがある場合は、土地や基礎自体に何らかの不具合が発生しています。

ヘアークラックが多い場合は土地の地盤沈下や、建設時の施工不良が考えられます。
※地盤沈下の場合、勝手口や犬走り部分の亀裂や分離、室内では建具の開閉時の不具合や建物のズレによる傾きなど。

基礎コンクリートが横割れしている場合も非常に危険です。
内部破壊でないと、コンクリートは横に割れないため、鉄筋がサビてしまい内部から破壊している状態です。
ひび割れが発症していない基礎でも耐久年数が布基礎で約30年~40年、ベタ基礎で約50年~60年で劣化する為、
ひび割れの放置は、基礎の耐久年数の低下につながりますので早めに調査する必要があります。

基礎の経年劣化を放置し、地震が来ると倒壊するリスクが増える

街の基礎やさん 住宅基礎

住宅の基礎コンクリートが、劣化し脆くなっていると地震の影響を受けやすいのは想像がつくと思います。

阪神淡路大震災や熊本地震で倒壊していない住宅のデータとし、
基礎の補強、耐震金物の設置や耐震工事などを個人でされているお住いが倒壊を間逃れたというデータもある為、
気になっている場合はお気軽にお問合せ下さい。

基礎の劣化を止めるにはひび割れ0.3㎜以上の構造クラックの際は?

基本的に、基礎の現状維持とひび割れや劣化症状を進行させない工法です。
樹脂と繊維のハイブリッド工法で、その他の基礎工事よりは比較的安価に施工が可能ではありますが、
次世代に受け継ぐ事や中古物件を購入し、30年以上住むと計画を立てている方にはお勧めしません。
基礎の耐久性と耐震性を向上目的の方には、増し基礎や建て替え、ベタ基礎補強工事の方が長い目を見てもそちらの方がいいです。

アラミド繊維基礎補強は現状維持です。
劣化現象をこれ以上進ませない。コンクリートの劣化を阻止する。
元々は高速道路やトンネルの壁面のコンクリート補強工事です。強固にもなりますし、引張強度も高まります。

トンネル施工

公共的な施工方法である為、新たな基礎工事として確立されてきました。
しかし耐震性を向上させようと考えている方は、耐震金具の導入(新築は耐震金具は義務)を検討してみてください。
阪神淡路大震災や、熊本地震で耐震金具の重要性はかなり注目視されました。
絶対に倒壊しないと言われていた建物の倒壊、半壊。しかし耐震金具を取り付けていた住宅では、倒壊を間逃れた実例もあります。

お気軽にご相談ください!

基礎の劣化原因や補強工事についてより詳しく知りたい方

基礎のひび割れの原因や住宅基礎の歴史の詳細を知り、基礎の補修補強の方法が書いてあります。

尼崎市 基礎調査、診断の有無 業者選びのコツ

やはり心配なのが、シロアリ業者や訪問業者に基礎のひび割れがありますよ?と指摘されることが一番の心配事だと思います。

街の基礎やさん尼崎店 
悪徳商法にご注意

すぐに基礎のひび割れがあり補修を急がせる行為

基本的には、リフォームでも同じですが危機感ですぐに契約させる事は要注意です。

基礎や外壁、屋根などしっかり調査して頂き様々な情報を頂きましょう。

また相見積もりサイトや訪問業者もすべて、同じ業者です。

相手の業者の施工実績や評判なども加味していきましょう。

劣化部分の写真はあるか?症状の説明はされたか?

この記事にも書いてある通り、ひび割れ部分の写真や床下浸水など様々な理由が現場にはあると思います。

その為、劣化写真の提示、撮影日の確認やご自身の家の床下かどうかの判別が決め手です。

どの家かわかるようにネームプレートの存在なども知っておくことや症状の説明はわかりやすいか?

また見積り請求はできるか?などその場で契約は要注意です。

街の基礎やさんは徹底的に調査(ホームドック)を実施

街の基礎やさん ホームドック

街の基礎やさんでは、劣化箇所の調査をしっかりと行います。
通常のリフォーム提案では、施工箇所の商材の提案がメインになってきますが、
弊社では、劣化箇所がそのままならリフォーム箇所の将来性も考え、最善のリフォーム、補修の提案をさせて頂きます。

お気軽にご相談、お問い合わせください!

皆様のお住まいの調査、外壁や屋根の調査はもうお済でしょうか?

お住いの点検、メンテナンスはもうお済でしょうか??

いつも住んでいる家、実は私達人間と同じなのです。

人間や車は定期的に、健康診断や車検などで点検、メンテナンスを行っています。

また病気の早期発見で手術ではなく、薬で直るケースも!!
お家も同じです!故障個所、劣化箇所の早期発見で最低限の被害、工事で済みます!お気軽にお住いの事ならご相談ください。

・ご相談・家屋診断・お見積もりは無料です!!

お気軽にご相談ください お問合せはこちらから

お電話は0120-315-227まで!!

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