令和５年７月１８日基礎化粧モルタルの剥がれでお問合せ、補修方法の解説

基礎の表面には化粧モルタルと呼ばれる箇所がありますが、経年劣化やひび割れの拡大が進行すると
上記の写真のように化粧モルタルが剥がれるとどのような影響があるのでしょうか？

基礎化粧モルタルのひび割れでの影響

基礎には外側、内側がありますが外側の基礎表面には化粧面があります。
基礎の表面がひび割れ(幅0.3㎜以下)ならヘアークラックと呼ばれるひび割れで、内部までの到達はしていない状況になります。
しかし、そんなひび割れが0.3㎜を超えると基礎内部まで亀裂が生じている状態といえます。

また外の基礎がひび割れが発生していない、ヘアークラックのみなどでも、内側の基礎部に破損が発生している場合が多く様々な症状があります。

また化粧モルタルのひび割れや剥離は、直接基礎コンクリートに雨水や排気ガスといったコンクリートを劣化させる原因になるのはご存じでしょうか？
基礎コンクリートはもともと、砂(砂利)、セメント、水を混ぜ合わせた物をコンクリートと言いますが、
コンクリートに使用されるセメントは、アルカリ性の成分を含んでおりますが、酸性の物質を含むと酸性に近づく為、雨水や排気ガスなどの影響を受けます。
酸性に近づくと鉄筋がサビ始め、基礎を内部から破壊させていくのです。
基礎のアルカリ性が酸性に２０％近づくことで、基礎の寿命が訪れます。
※基礎の寿命は木造布基礎で約２２年、木造ベタ基礎で約３０年から４０年、その他(鉄骨)ベタ基礎などでも５０年から６０年と言われております。

基礎のメンテナンスの重要性

上記でも基礎の寿命について触れましたが、基礎でも住宅設備でもメンテナンスや補修をしていかないと、
想定の寿命よりも早くに劣化していきますので住宅メーカーでの１年、５年、１０年とのメンテナンスが明けた後もメンテナンスや補修をしての目安になります。
また年数が経つと、新築当時の耐久性は無くなっていきますので、耐震性も日々落ちていくのです。
そのため、街の基礎やさんでは基礎の劣化状況と一緒に家屋の劣化の進行も加味してご提案させて頂いております。